やましいたましい

音楽を中心に服、本、生活の話題など

秋の夜長に〜ACOの新作によせて〜

なんかちょっと力抜いて書こうかな。
わたしの家はちょうど公園の近くだから、さっきから虫の音が聞こえてはいるんだけど、この部屋は静か。もうテレビを消して何時間経ったか。静寂が真綿でしめつけられるようにおそってくる。
わたしはふだんはグ〜タラな人間なので、休日に予定がなければ気の向くままほんと自由に過ごしているんですけど、なぜか今日は朝起きた瞬間に”やらなければ”というおもいが沸々とわいてきて、まあ動いた動いた。分刻みのスケジュール。途中知りあいから連絡があって会うことになったんだけど、それも1時間で済まして、古着屋もだらだら居てオーナーとじゃべったりしないで、狙ってたペインターパンツだけ買ってサクッと帰ってきた。順番逆になったけど、めずらしく公園走ったり、前からやろうとしてた最近の愛読雑誌”男の洗濯”にならって、大事にしてた白シャツのしみ抜きにやってみたり(うまいこといった!)、まあいろいろ動いた。掃除も洗濯のばっちり、料理までした。読みかけの吉田修一の本も読み終えたし、ほぼ完璧な一日。まあ、たまにこういう日がやってくる。一年に一回くらいかもしれないけど。ギターさわれなかったことぐらいが心残りか。これほんとにたいしたエピソードもなく、ただの日記みたいになってるし、だれが読むんですかってくらいのかんじなんですけど、なんか勢いで書いてます。

別冊Lightning87 男の洗濯 (エイムック 1976 別冊Lightning vol. 87)

別冊Lightning87 男の洗濯 (エイムック 1976 別冊Lightning vol. 87)


近々ひさびさにアルバムを出すACOことについて考える。

デビュー当時のR&B路線から、ダブ、そしてエレクトロニックとどんどん音楽性を進化させながら常にベストパフォーマンスをしてきた彼女の今回のアルバムは、歌そのものに焦点をあてたバラエティにとんだ内容になっている模様。もともとわたしはいいメロディとすばらしい独特な歌詞を書く人だとおもっていたので、ソングライターとしての良さがより明確になったすばらしい作品になっているのではとおもう。というのは今回収録されている”バラ色の世界”は、もうだいぶ前に配信されていた曲だが、いままでにないかんじのしっとりした曲で、わたしはたいへん気に入っている。ちょっと日本じゃあまりおもい浮かばない。ちょうど、キャロルキングやローラニーロなどの、70年代に出てきた女性のシンガーソングライターみたいなかんじ。
わたしは、むかしは洋楽と邦楽をずいぶん区別して聴いていたような気がするが、いつの頃からか、邦楽がずいぶんセンスが良くなって、あまり区別して聴かなくなったつもりだったんだけど、このACOの”バラ色の世界”を聴いてると、むしろ洋楽を聴いてるかんじがして、しかも日本語がダイレクトに入ってくるもんだかから、すごく贅沢な気分をあじわっている気がする。それは静寂にも似た、ひどく心地いい気分なのだ。



devil’s hands

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