やましいたましい

音楽を中心に服、本、生活の話題など

邦楽

本気でやって才能があれば勝手に浮びあがってくるよ〜大森靖子(おおもりせいこ)というリアル〜

日常を本気で見つめてると、どうしてもはみ出していかざるおえない。 椎名林檎は狂気にあこがれる才能のある常識人だったけど、この子はどうだろう。 ただ本気でやってるだけのような。 ちょっとアングラっぽいけど、あとは完璧。こういうの求めている若い奴…

遠回りばかりでも悪かない別に

見ることは知ること 知ることは背負うこと 遠回りばかりでも悪かない別に

バカのしびれ〜The ピーズの新作ベストによせて〜

アルキネマアーティスト: The ピーズ出版社/メーカー: たまぶくロカビリー倶楽部発売日: 2012/07/04メディア: CD購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (11件) を見る 徹頭徹尾のリアリズム。ひたすら「わたし」という化けの皮を剥ぐ作業。これこそ…

いまの空気を叩きつけようとしてるソカバンの新作について

あまり好きじゃなかった。認めたくなかったんだとおもう。 前身の彼のバンドのデビュー作はまるでフリッパーズギターみたいだったし、世間に注目されて迎えられたセカンドはもろ「はっぴいえんど」だった。だからそれ以降も彼の音楽にはなにかある種「・・・…

SWEET 41 BLUES

職場の違う部署の若い男の子が、貰ったチョコレートを相当かかえてやってきたので、「それ、来月ぜんぶ返すの?」と聞いたら、「そうなんですよ」といってきた。律儀だよなとおもいつつも、「なんだかお歳暮みたくなってきたね」というと、「まったくです」…

年末の所感

今年は激動の年だった。と、あちらこちらから聞こえてくるが、今年はわたしにとってもえらい激動の年だった。転職もした。住む場所も変わった。おまけに付き合ってた彼女と入籍までした(これすごいことですけどね)。この先のわたしの人生においても、今年…

秋の夜長に

秋の夜長に わたしの車の中の定番アイテム 頭の先からつま先まで、センスのかたまり ソウルフル!グッとくる音楽とはこういうこと

しぜんと七三分けになってしまう。

しぜんと七三分けになってしまう。このところわたしが常日頃かんじていることだ。風呂上がり、さして気にもぜず、頭をバスタオルで拭くだけで、ほったらかしておくと、ふと鏡を見る自分の姿におどろいてしまう。七三分けになっているのだ。朝、髪型をセット…

似て非なるもの

二階堂和美/女はつらいよ 今回の二階堂和美のアルバムは「曲作りの段階で、もしどこかで聴いたようなメロディ、展開になったとしても、やめない、やりきる。」っというのがテーマだったらしい。わたしも曲をつくったことがあるので経験したことがあるが、曲…

どうにも うごかしがたいもの

今週のお題「ゲームと私」 任天堂のファミコンが、数ある他メーカーを差し置いて天下を取ったのは、実は実売価格が他社よりも500円だけ安かったからじゃないか。それは発売当時小学キッズだったわたしの頭に、おぼろげながら刻まれている記憶だ。 世間のその…

奇妙な声〜長澤知之「junk land」〜

長澤知之の声は、じつに奇妙だ。声の芯がいつも不安定に震えていて、音域も高くなるほど、それがむき出しになるかんじ。洋楽じゃこういうかんじの声質は、系譜があるぐらい確立してるとおもうけど、日本じゃあんまり居ないタイプですね。その貴重さが魅力だ…

日本人がつくる洋楽〜LITTLE CREATURES の驚愕の新作について〜

このあいだ書いたKIMONOSのアルバムのを聴いてる時、じつは音の感触としていちばん近いとおもってたのは、2001年にだしたLITTLE CREATURES (リトルクリーチャーズ)の傑作アルバム"FUTURE SHOCKING PINK"だった。もう10年も前の作品で、出た当時もそうとう…

KIMONOSという音楽

Kimonosアーティスト: Kimonos出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン発売日: 2010/11/17メディア: CD購入: 9人 クリック: 83回この商品を含むブログ (57件) を見る zazen boysの向井くんとLEO今井が組んだユニット「KIMONOS」がすごくいい。すばらし…

秋の夜長に〜ACOの新作によせて〜

なんかちょっと力抜いて書こうかな。 わたしの家はちょうど公園の近くだから、さっきから虫の音が聞こえてはいるんだけど、この部屋は静か。もうテレビを消して何時間経ったか。静寂が真綿でしめつけられるようにおそってくる。 わたしはふだんはグ〜タラな…

ボブディラン愛あふれてるはずのTHE BITE(バイト)のデビューアルバム。

めっちゃボブディランやん!THE BITEの音楽には、そんなボブディラン愛にあふれている。2010年のこのいまに、この音楽がどう響いて聴こえるのかは正直わからない。でもそんなのどうでもい〜じゃん。っていうぐらいに、ボブディランへの愛情があふれている。…

ポロおじさんとクタおじさん、そしてクラムボンよみうりランド野外ライブ

ああっ、あついっ!もう一杯!(八名信夫風)いや、まずい!もう一杯だった。てへっ! てなわけで、もういつのまにか9月になりましたが、あいかわらず暑い。だからもういっぱいいっぱい、もう結構。しかし我が職場のパートのおばちゃんは、風が変わったとい…

early years〜長澤知之〜

アコースティックギター1本でやっても湿っぽいフォークにならないだけでも充分才能あるとおもうけど、全編ただようこのアシッドな空気。こえのトンガリかたなのか、ギターのフレーズなのか、なんだろうこの底知れない張り詰め方は。シドバレットようだなんて…

宇多田ヒカル、アーティスト活動休止について

才能とは「欠けてる」ってことかもしれない。とわたしはおもう。そうおもうね。 ふつう、何か才能があるということは、人より優れている、すなわち人よりもプラスαなものを持ち合わせてる人とおもいがちだが、わたしは実は違うのではないかとおもう。本当に…

だれもしらない しられちゃいけない〜 Zazen Boys - Himitsu Girl's Top Secret〜

ZAZEN Boysの向井くんのいうところによれば、全人類の実に80%以上がヘンタイなのだそうである。わぉ〜! それでもそれを聞いてわたしがおもいだすのは、もう十年以上前に働いていた職場先の先輩Mのことである。その先輩は見るからにそう見えるかというと、…

一日の終わりに〜星野 源「ばかのうた」〜

どうしてインストゥルメンタルバンドSAKEROCKには、こうもすばらしいボーカリストがふたりもいるのだろう。ひとりはハマケン。 在日ファンクのときのかれは、JBばりのシャウトとパフォーマンスでお茶の間の笑いをさそう勢いだが、そのじつ確かな演奏能力と…

おしゃれはガマン

あたらしく買ってきた靴クリームがうまくいって、ずっと履いていた革靴がよみがえった。なんかおもいのほかうれしい。もう5年ぐらい前にマルイのバーゲンで1万ちょいで買ったやつだ。大事にはいてると何かとモツものだ。というかなんかよりいっそう味が出て…

ドラえもん幻想

普段はパートの女の子にコピーをお願いしているのだが、むこうに用事もあったので、ついでにコピーでもとってきてやろうと、職場のみんなに声をかけると、来るわ来るわ待ってましたとばかりに依頼の雨、いや波状攻撃が。みんな自分のことじゃないと言いたい…

ジョン・スペンサー的パッションで10年代をこじ開けようとするキングブラザーズ〜KING BROTHERSーXXXXX〜

THE FIRST RAYS OF THE NEW RISING SUNアーティスト: KING BROTHERS出版社/メーカー: DECKREC/UK.PROJECT発売日: 2010/04/07メディア: CD クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る 結局ジョン・スペンサーなんだとおもう。 わたしがKING BROTHERSを…

あかり from HERE〜クラムボン feat,THA BLUE HERB

いったいこんな取り合わせ誰が予想出来ただろう。 わたしはどちらも大好きなので、いうことなしなのですが、でもどこに接点があったのだろう。それぐらい驚いて、しばらく目をうたがった。しかも去年の11月に出てたんですね。まったく今まで知らなくて、なん…

あたらしい才能〜清 竜人〜

あたらしい才能は突然やってくる。それもおもわぬところから。いい!!すごくいい!!あまりにもすばらしくてしばらく動けなかった。感情がつたわってきて、ふるえてしまった。この清 竜人というひと。実は知ったのはちょうど一年くらい前のデビュー曲だけど…

ヤバイ音楽〜神聖かまってちゃん〜

わたしが10代の頃におもっていた、インディーズロックのイメージとは、今のそれとは違い、とてもヤバイ雰囲気をたたえたものだった。ちょうど当時あった音楽雑誌”フールズメイト”(ちっちゃい雑誌の頃ね)でよく扱われていた、ばちかぶりやら、町田町蔵、ハ…

現状報告

わたしにとっての表現者との出会いは、その人の心の声を聞くのと同時に、その人のおかれている環境を知ることでもある。わたしはそのすぐれた表現を通じて、知らなかった世界を味わい、新しい価値観を知ることが出来るのである。 表現者はなにも音楽、文学な…

今年もよろしくね

2009年の年末も、恒例の格闘技やら、お笑いなどをやっている。いったいいつからこんな感じになったんだろうか。昔の年末はもっと厳かな感じにだったとおもうが。そんなことおもいながらもわたしは、魔裟斗の引退試合を観ながらもりあがっている。でこれから…

青春ごっこ

以前、スティングはインタビューで自身の元バンド(とうぜんポリスね)のことを振り返り、バンドというものは「いわゆるまあ、青春みたいなものだね」的なことを語っていた。確かそのような内容のことを言っていたとおもう(ちょっとウル覚えなんだけどね)…

野狐禅(やこぜん)の軌跡

野狐禅(やこぜん)が解散した。って知ったのはもう半年以上も前だけど、9月に最後のツアーのDVDが出てるらしい。 昨年の5月、甲府の櫻座にかるい気持ちで観にいって、ドッと疲れて帰ってきた。ほんとそれほどいいライブで、帰り道、もうこれは応援していこう…