やましいたましい

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原口一博衆議院議員・緊急記者会見

消費税増税やむをえなし。ってどうして”やむをえなし”なのか。
そしてどうして消費税なのか。消費税って、物を買った人には誰であれみんな一律に金を巻きあげる税方式だ。金持ちであれ、貧乏人であれ、わたしであれ、あなたであれ、今回の震災で何も影響なかった人であれ、ちょい被災した人であれ、おもいっきり被災したひとであれ、何とかふんばって立ち上がろうとしてる人であれ。
いったい誰を助けたいんだろう。ほんとは助けたいのは自分のプライドなんじゃないのか。”震災の復興と増税が出来れば政治家として本望”と言い切った、この国の首相は。
未曾有とか、想定外とか、今回やたらこの言葉を声高に使ってるのは、たんに東電の言い訳だとわたしはおもっていたが、どうもそうとも違うらしく、原発の規則の中で、戦争ないし、未曾有の天災においての事故の場合、どうやら東電は責任は負わなくてよい可能性もあるそうで、変わりに国が負う(国民の税金)っていうことになってるらしい。
どうりでやけに言うとおもったよ。未曾有、未曾有って。
今回の震災で、政治家の中にも、動ける人と動けない人が与野党問わずいることがはっきりしたが、とりわけわたしの中で評価が上がったのが自民の河野太郎と民主の原口一博議員だ。河野太郎は前からいいなとはおもっていたが、原口議員がここまで動ける人だとはおもっていなかった。もうちょっと前の話になっちゃうけど、4月15日に行われた原口一博衆議院議員の緊急記者会見をユーストでみた。ここにわたしの疑問のほとんどがあった。そしてほんのわずかだけど、希望もあったよ。上原プランいいじゃない。上原春男氏は、とぼけたおじさんみたいな雰囲気もあって、真実味に欠けるようなところもあるが、わたしは天才ってのは、意外とこう、人をくったようなところがあるとおもったりしてるので、逆に信用が増したりしてる。もうこれしかないんだったら、これにかけるしかないんじゃないか。
それにしても、ほんとにこの会見も、またしてもメディアではいっさい取り上げられず、話題にすらなっていない。これ民放で流せば少なからず影響あるとおもうのにな。衝撃的な内容もふくまれているし。まったくすごい国だったんですね、今の日本って。


2011/04/15 原口一博衆議院議員・緊急記者会見


わたしは、政治家っていうものは、ときに自分の信念以上に、人に伝える表現力ってのが大事だとおもっていて、そういう意味では今回の原口議員の記者会見は、わたしは十分伝わるものがあったとおもう。あとはもう、ぜひそれを実行してほしいってかんじです。ってのは考えてみれば、今の菅さんだって、市民運動家の時はものすごいパワーがあったとおもうし、伝わるものもあった。厚生大臣の時もね。でも今のおろおろ、あらあらしてるかんじはなんだろう。わたしはとても親近感がわきますよ。でもいちばん偉い人がね、わたしと同じ親近感がわくとこまで降りてきちゃダメなわけ。だから原口議員は実行してほしいわけです。言うだけじゃなく。実現して見せてほしいよ、応援してるからさ。


それにしても今日はもうほんとによい天気で、においも景色も、もう春ど真ん中ですね。誰も花見なんかしたって話も聞かないけど、今年のさくらはいつになくきれいに見える。放射能の影響か、はたまた単にわたしが年老いただけなのか。
もうちょっと、あとほんの少しだけ近づいて、さくらをさらに目前に見ようとする。途端にわたしは春のにおいと共に、目一杯深呼吸したくなる。公園の奥では、どこかの学校の部活の練習なのか、同じユニホームを着た人達が、規則正しく縦に連なって、走りながら向こうに消えていく。わたしの目の前には、なんてことないいつもの日常が、当たり前のようにひろがっている。
ほんとは恐ろしい瞬間なんて、じつは臨場感なんてまるでないのかも知れない。