やましいたましい

音楽を中心に服、本、生活の話題など

今年もさらによろしくね。

もう6日たったのか。はやいなぁ。
今年こそ、ゆく年くる年的なNHKでも観ながら、おごそかに新年を迎えるつもりではいたが、なんだかバタバタしているうちにいつのまにか新年になっていた。なにやってんだもう。まったく土壇場になってから風呂なんかに入るからこんなことになるのだ。湯船にゆっくりつかっていると、時間を忘れるのだ。もっといえば酒なんか飲むから時間の感覚がなくなるのだ。しかし年末はやっぱ飲むでしょ、酒とか。そしてウキウキになってるでしょ、わけもなく。連休ってのもあるからか。ノンプレッシャーでウキウキだ。でも結局バタバタする。わたしの普段の朝みたいだった。わたしは毎朝バタバタとしている。何をそんなに!というほどに時間に追われていながら。だからこうなんだろう。わたしの性分なのだろう。もう十数年前になるか、わたしは友人の家で新年を迎えるべく夜中に自転車でかっ飛ばしていた。もっとはやくと近道をしようとして、ちがうルートをとったばかりに、わたしは完全に道に迷ってしまった。ひとけのない道をさまよいながら、やっと犬の散歩をしている人をみかけ、すがるように道を聞いていた。確かその時に新年を迎えたとおもう。わたしはその時、ただ犬の散歩をしている見知らぬ人と新年を迎えたのだ。そんなこともあった。でもよく考えてみれば、年末だろうがなんだろうが関係なく、普段の犬の散歩に出かけ、なにごともなく新年を迎える。そんな大人ちょっといいなとおもう。気負いの無さがね、なんかちょっといい。親切に道を教えてくれたしな。あの時の顔は忘れないよ。っていいたいとこだが、顔なんか完全に覚えていない。なんかもう忘れてしまった。雰囲気とか、影とか、そんなんしか覚えていない。なんかぼやっと。でもそんなんでいいかも。雰囲気とか、そういうのだけでも残ってれば。それさえあれば。
昨年は、わたしのこの実に偏った思いの丈をつめこんだ当ブログにお付き合いくださり、誠にありがとうございます。今年は、もっともっと日常的なことは、さらにゆるく、音楽的なことは、さらに他はどうであれ自分におもうことに正直に書いていきたいとおもいます。そこらへんはブレずにいきたいなぁ。もしよかったらどうかお付き合いくださいませ。

せめて最初ぐらいはおごそかに、だいすきな天才グレングールドあたりからはじめようかな。





ゴールドベルク変奏曲で鮮烈なデビューを飾ったグールドだけど、最晩年になぜかもう一回再録音している。たぶんみんな圧倒的に躍動感のあるデビューアルバムのほうが好きなんだとおもうけど、わたしはこっちも好きだなぁ。大人になればなるほど、さらに好きになるような気がします。再録音した意味がわかったような気がして。



バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)