やましいたましい

音楽を中心に服、本、生活の話題など

秋の夜長に

まったくもって秋の夜長だからかな。なんかもう感傷モードで、これはいったい何だろうとおもいながら、いっそのこと、この気持ちのまま突っ走ったらずいぶん気持ち悪い文章になりそうだな、やったろかしら。ていねいに真空パックしてお届けしたろかしら!そんな気持ちで書いています。
才能ってなんだろうって考えることがある。
わたしは才能ってのは努力で何とかなるっておもっていた時期がある。センスってのはもともと「ある」ものではなく、「身に付ける」ものだと。それはある意味今でも当たっているとおもうし疑わない。しかし、本当に才能ある人ってのは枠の外からやってくる。「こういうのかっこいいよね」なんて涼しい顔をしながら。それまで枠の中で、一所懸命汗水たらしながら穴を掘り続けているわたしにとっては、その人はなんの努力してないように見える。何なんだろうそれは。もしかして本当に新しいものは枠の外にあるのではないか。わたしは枠の外に出てみる。枠の外は、ダサいものや古くさいもの、あとは徹底的に消費しつくされたものでいっぱいだ。わたしはしばらく歩いてみる。今まで培ったセンスをたよりに。そしてそのうち気づいてしまうのだ。わたしはそれらのものには光を当てる力などないのだと。なぜなら、
本当に才能ある人は「心底かっこいい」と思って見つめているからである。
わたしがダサい、古くさいと決め付けているものたちを。