やましいたましい

音楽を中心に服、本、生活の話題など

被災地の方たちへ〜おんがくのちから〜

今週のお題東北地方太平洋沖地震 この数日、今回の震災にたいして、わたしに出来ることは何かあるのだろうかといろいろ考えていた。わたしの住んでいるつくばも、震災の影響で何日か断水したりして、水道から水がでない日々を過ごしたが、いまはもう復旧している。仕事のほうも、わたしは病院で働いているのだが、こういう時はむしろ忙しいくらいで、あいかわらず物がないのと、原発の行方が非常に気になること以外は、もういつもの日常に戻りつつあるような気もする。しかし、わたしは地震があった日以来ギターを弾いていない。それまでは毎日のように弾いていたのだが、音楽すら聴いていない。ただずっとテレビのニュースばかりを観ていた。
最近になって、ようやくテレビはニュース以外のバラエティ番組をやりはじめたりしているが、何だか前ほどのめり込めない。それよりかむしろ、こんな時に呑気にこんな番組など観てていいのだろうか、不謹慎ではないだろうかとさえおもってしまう。多大なる被害にあった人たちを前にしたとき、まずしなければいけないのは援助することであり、そして一分一秒でも早く復興することを最優先に考えなければいけないとおもうからだ。
それでは音楽はどうだろう。これまたこんな時に、呑気に音楽などとおもわれる様な気もするが、それは違うのではないか。むしろこんな時こそ必要な音楽というものもあるのではないか。とわたしはおもう。被災者だって日常がある。いい気分転換になったり、ときには非常に強い支えになってくれるもの。少なくともわたしの人生にとって音楽とはそういうものであったし、また多くの人にもそうであったらとおもう。
この空の下、非常につらいおもいをしてる方、まだ逢いたい人に逢えずに、1人不安な夜を過ごしている方。もう帰る場所もなく途方に暮れている方。今まさに最前線で命をはっている方。またはテレビの前で、祈りにも似た気持ちでいる方。節電でも義援金でもなく、わたしがいちばんおもいを込められるのは、愚直ではあるがやはり、わたしが今おもう曲を届けることであり、またしばらくこれを続けていこうとおもいます。
電気のないところでは、ラジオが主流でしょうし、わたしのこのブログみてる方など、ほとんど皆無だとおもいますが、もし万が一、偶然にでもわたしのこのおもいが届いてくれればと、そんな気持ちをこの曲に込めます。どうかご無事で。


手嶌葵(てしまあおい) - 虹